九州新幹線 大村車両基地路盤/竹松高架橋ほか工区

2017年1月中旬撮影 このページの写真は15枚です。


福重高架橋工区の皆同郷で、新幹線は大村線と接近しますが、郡川橋梁付近で再び離れて行きます。その新幹線と大村線との間に、大村車両基地が整備されています。ここから南に向け、新幹線と大村線は再度接近して併走しますが、そこまでの間が、概ね車両基地の用地になります。


基地用地には高い盛り土が築かれています。これはおそらく、地盤改良のための「プレロード工法」でしょう。車両基地には、大きな床面積を持つ建造物が必要ですから、不等沈下が大敵です。そこで、地盤があまり強固ではない箇所では、建造物の着手前に予め土を盛り、その重力で基礎地盤の圧密沈下を促しつつ、強度を増加させます。今まで、いくつかの新幹線車両基地において、同様の工法が採用されてきました。


盛り土の向こう側に、新幹線本線の高架橋が見えます。


大村車両基地路盤の工事は、2015年9月に着手されました。


基地用地を挟んで反対側の新幹線本線は、竹松高架橋です。2014年4月に着手されました。既に防音壁を嵌めるスリットも見えます。この工区では、ほぼ全区間に渡り、長崎方に向かってR=4000の左カーブになります。


車両基地の西側に沿って走る大村線には、新駅が設置されることになりました。おそらくこの付近です。基地は盛土のため高い位置になり、地平面から様子を伺うことは難しいので、新駅の屋上から基地を展望できる施設を設置する計画だそうです。ただし、展望施設が実現するかどうかは不明です。


基地の南端付近から、博多方を見ています。基地用地および、竹松高架橋です。


高架橋に近づき、博多方を見ています


基地の南端付近から、長崎方を見ています。


奥に高架橋が2本並列しているのが見えます。うち右(西)側のものは、こちらに向かって高度を下げつつあるのが分かります。これが大村車両基地への引上線です。 左(東)側が新幹線本線です。


基地引上線の分岐部付近です。


基地引上線の分岐部付近です。引上線の詳細は不明ですが、現段階で判断するに、新大村駅(仮称)北の上り本線側から分岐する1本のみで、下り本線へ合流する線は確認できません。


基地引上線分岐部付近から、博多方を見ます。


基地引上線分岐部付近から、長崎方を見ます。


基地引上線分岐部付近を西側から見ます。奥が本線です。


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